トウ(長繊維の束)

独自の切削技術により開発されたコイル材から各種金属繊維を製造致します。その製造方法は金属薄板をコイル状に巻き、その端面を切削し細径、長尺な金属繊維を得る方法です。薄板の板厚あるいは切削工具の送り量を変えるだけで、任意の繊維径が容易に得られます。金属薄板から削るため、繊維の断面は矩形をしており、コイル箔状で入手可能な材質、例えば各種ステンレス鋼をはじめ、チタン、銅、アルミ、ニッケルやニオブのような特殊素材など様々な素材の金属繊維を製造することが可能です。

作られる金属繊維は必ず数百本~数千本(コイル状に巻かれた巻数)の束になり、カール形状がつくため縮れています。縮れた繊維はそれぞれが絡み合っているため、繊維束から1本または指定本数を取り出すことができません。

繊維断面の拡大画像と繊維径について

当社で作られる金属繊維の断面は基本的に矩形になります。材料となるコイル材の板厚と切削で丸くはありませんので、繊維の直径はありません。繊維の太さを表すには矩形の断面積を求め、円形面積換算をします。その円の直径を繊維換算直径とします。

繊維の太さの調整について

繊維の太さは薄板の板厚、切削工具の送り量を変えることで任意の繊維径を得られます。

換算直径について

換算直径:矩形の繊維断面積を円形に換算した計算値で求められる直径。